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良かった材料・道具


アクリジョンでプラバンに着色してみる

今週は2つ記事を書いてますので、もう一つの方もご覧ください。
リボン用新カラーサンプル
こちらはプラバンに着色する新しい塗料としてアクリジョンをご紹介する記事になります。
技術的なことに興味がない方はもう一つの方だけ読めば十分だと思います。
ステイズオンでの着色に限界を感じ、良い所はそのままに、弱点だけ克服するうまい方法がないかなーと探すこと2週間。
最初の1週間くらいは手持ちのペンやらインクやらで試行錯誤しました。
結局、手持ちのだと完全解決できるものはなかったのですが、表現方法としては面白いものもあったので、この辺はまた別の機会にでも……。

で、色々調べて最終的に行きついたのがアクリジョンです。
アクリジョン
アクリジョンは2013年12月に発売されたばかりの水性塗料です。
発売元は本ブログでも一押しのUVカットニス、Mr.スーパークリアー UVカットと同じGSIクレオス。
ここの会社の水性塗料はすでに水性ホビーカラーというものがありますが、アクリジョンは水性でありながら溶剤系塗料のMr.カラーに近い性能を目指した全く別の物、だそうです。
プラモデルやフィギュアの塗装に使うには使い勝手の違いなんかもあって色々と議論されている状態なようですが、プラバンに使うにはかなりいいんじゃないでしょうか。
■シンナー臭がしない
塗料につきもののあのニオイがありません。
絵の具っぽいニオイはしますが、ほぼ気になりません。
普通の溶剤系塗料がマスク着用&窓全開でも苦しいレベル、ステイズオンがクリーナー込みで長時間使うには窓が開いていないと辛いレベルの自分の体感では、アクリジョンは家のどこかで換気扇が回っていれば全然平気な感じです。
同社の製品と比較して有機溶剤が8割カットされていて、危険物表記も外れているくらいなので、実際かなり安全な塗料のようです。
なおクリーナーは性質上、結構臭います。
■乾燥前なら水で落とせる
筆を水で洗えてしまいます。
速乾性なのであまり放っておくのはダメですが、クリーナーのお世話になる回数を減らせるのは良いことです。
また専用のうすめ液もありますが、水で薄めることもできます。
■色について
顔料系なので変色はほぼ気にしなくて良さそうです。
色展開は不透明色がメインですがクリアカラーもあるので透明着色が可能。
またアクリジョン同士は混色できます。
といっても、今の所シアン・マゼンタ・イエローの原色が出ていないので少し難しいです。
基本、クリア系の赤・黄・青・橙の混色でどうにかして、薄くしたい場合はクリアを混ぜる感じ。
アクリジョン色テスト
難しいなりに融通は利きますが、シアンから調色した方が早い水色系、マゼンタから調色した方が早いピンク系で思った通りの色を作るのは大変そうです。
各色のCMY値が分かればもう少し狙いやすいんでしょうが……。
なお、不透明色を作りたい場合もクリア系で調色後、白か黒を混ぜた方が良いと思います。
不透明色同士で混色すると彩度が下がりがちなので。
■塗膜が強い
乾燥後はプラに密着してほぼ完全に色落ちしなくなります。
公式ではMr.カラーと同レベルで、うすめ液の影響も受けないということなので相当です。
ネイルリムーバか何かをぶちまけない限り、日常使用では色落ちとは無縁かと。
とはいえ、引っかきキズはそれなりにつくのでコーティングはした方がいいです。
■重ね塗りの自由度が高い
完全乾燥が前提ですが、重ね塗りの自由度はかなり高いです。
ステイズオンもそうですが、通常の塗料は重ね塗りすると中に含まれる溶剤が下地を溶かしてしまう、ということが起こりがちなので重ねる組み合わせや順番には制約があります。
その点、アクリジョンは他の塗料を侵食しにくく、他の塗料からの侵食も受けにくいので、制約があまりありません。
アクリジョン同士で重ねるのはもちろん、溶剤系の上に重ねる、上に溶剤系を重ねるなどが可能です。
■コーティングにMr.スーパークリアーが使える
↑の延長で、ステイズオンでは溶けてデロデロになってしまったMr.スーパークリアーでコーティングすることができます。
いつも使っているウルトラバーニッシュスーパークリアは下地との相性を気にしなくていい反面、どうしても柔らかくて厚ぼったいコーティングになってしまうのが難点でして。
どのみちプラに塗料が乗っかっているだけなので引っかき系の傷に対して無敵ということはないのですが。
それでも日常使用のアクセサリを作るのなら、より強いコーティングができるMr.スーパークリアーを選びたい所。

さらにちょっと思いつきでやってみたのですが、ステイズオン→アクリジョン(クリア)→Mr.スーパークリアーという重ね方が可能でした。
つまり通常だと溶ける塗料にも、アクリジョンを挟むことでMr.スーパークリアーが使える可能性が出てきました。
アクリジョンはスタンプには向かないので、ステイズオンも使い勝手が向上するならまだまだ出番はあるのです。
長期的にOKかは少し様子を見た方が良いですが、これがアリなら色んな塗料の難点を克服できていいですよねー。
染料系の塗料なんかもUVカットさえしてあげれば大分変色を抑えられますし。
■筆ムラ(筆跡)と縮める前後の変化について
ダウバーを使えばムラなく色を入れられますが、表面がザラッとした擦りガラス調になります。
ダウバー着色
フチの所がザラッとした感じになっているのが分かるでしょうか?
エアブラシでも同じようです。
筆塗りだと表面はツルツルですが、無造作に塗ると筆ムラになりやすいです。
また、水で薄めると筆ムラになりやすいようです。
さらに筆ムラは縮めることでさらに目立つようになります。
また塗料が多いと縮めた後にガジガジになっていまいます。
失敗例
写真の左の方は縮めて塗料がガジガジに、右の方は縮めて筆ムラが倍目立つようになった状態です。

以上をまとめるとプラバンに使う場合は、
塗り:縮めた後に筆で。原液のまま塗るか、専用のうすめ液を使って気を付けて塗る。
線・模様:縮める前後どちらでもいいが、縮める前は薄めて塗料が乗り過ぎないようにする。
ということになりそうです。

ちなみにアクリジョンを薄めるのには水と専用のうすめ液が使えるのですが、薄めた時の性質が違うようです。
水の場合は薄めると同時に乾燥が早くなり、専用のうすめ液は薄めると同時に乾燥を遅らせる効果があるそうです。
乾燥が早い方が筆ムラになりやすいので、筆ムラを防ぎたいなら専用のうすめ液の方がおススメ、だそうです。

私自身は、原液のままでもかなり頑張ればイケるかな、という印象を受けました。
少なくともウルトラバーニッシュスーパークリアをレジンにムラなく薄塗りしようとする無茶と比べたら遥かに簡単だと思います。
多分うまい人なら問題なく原液のまま使えると思います。
そんな感じで、とってもおススメです、アクリジョン。
ある程度売れないと生産終了になってしまうそうので、気になる方はぜひ。
1色180円なのでかなり試しやすいと思います。
クリーナーやうすめ液も本腰入れて使うぞって決意してから買い足せばいいですし。


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コメント
はじめましてー。
この記事を書いてから私もかなり苦戦して色々分かってきたのですが。

・塗る前にプラバンを脱脂(台所洗剤などで洗う)する。

・水は調色スティック10杯に対してスポイトで3滴くらいを目安に。

・厚塗りしない。コツコツ薄塗りを重ねる。

この辺りに気を付けると、ちょっとは楽になるかもしれません。
水加減は、アクリジョンが開封直後のサラサラ状態か、時間が経ってドロっとしてきているかによっても変わってくるので、なかなか調整が難しいのですけどね。。。
  • matori(管理人)
  • 2014/10/28 10:51 PM
プラバン検索からきました!
アクリジョン気になって買って使ってみたんですけど、なかなか難しいですね…水で薄めるとマットな感じになってしまうし…プラバンに着色するコツを掴むのが難しいです(^^;)
  • ゆえ
  • 2014/10/27 9:17 PM
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