過去ログ

良かった材料・道具


ソフトレジンで巻きバラ

前回のプラペーパーの巻きバラ、どうにかアクセサリにできないかと頭をひねっていて思い付いた実験です。

ソフトレジンを薄ーく伸ばして硬化させれば紙みたいに巻けるんでないの??

で。
結論から言ってしまうとアリでした。
まだまだ改善の余地はあるものの、なかなか良いです。
ただ写真写りが悪くてですねー(-ω-;)
普段の3倍くらいの枚数撮った中で比較的目で見た姿に近いのがコレです。
ソフトレジンの巻きバラ
透明な素材で作った立体物を撮るのって難しいですね……。
作り方はこんな感じ。
クリアフォルダに型紙を挟んで、型紙を参考にしながらレジンを薄く乗せていきます。
巻きバラ硬化前
今回は黄緑→黄色→ピンクの3色グラデーションです。
全部乗せ終わったらUVライトに1分くらい当てて硬化させます。
固まったレジンをクリアフォルダからペリッとはがして、渦巻きの線にそってハサミで切ります。
巻きバラ巻く前
後はこのにょろ〜んとした帯状になったものを外側からくるくると巻いていくだけ。

だけなんですが、紙とは少し勝手が違います。
紙だときっちり巻いて少し手を緩めるとシュルシュルっと巻きが緩んでバラっぽくなってくれるんですが、ソフトレジンはビニールっぽい質感なので、なかなかうまい具合に緩んでくれません。
なので、最初からバラっぽい形に巻いていく必要があります。
具体的には、少し巻くごとに透明なUVレジンを接着剤として塗って固める、というのを繰り返していく感じになります。
ちなみに強度は申し分なしです。
ソフトレジンを巻いただけだとフニャッとした感じですが、普通の(ソフトタイプでない)UVレジンを薄く塗るとガチっと固くなります。
それと、このソフトレジンを薄く固めるやり方は色々使えそうな気がします。
プラバンの厚みがネックで保留になっている花リボンなんかはソフトレジンでやった方がうまくいきそうですし。


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レジンフレーム試作など

前回作ったプラバンフレームの原型と型をリファインしてレジンを流してみました。
レジンフレーム
うーん……何というか、もっさり……?
白で作ってしまったので視覚効果で余計に膨れて見えるんでしょうが、もう少し繊細な感じが欲しい所。
あとレジンが硬化する際に、どうも凹部分に熱が集中するようで、おゆまる型はやめた方が良さそうです。
1回目にして少し形が崩れてきています。
粘土で作ったタルトは縮んだおかげでシュッとしてイイ感じなんですけどねぇ。
素材比較
原型とレジン複製と粘土タルトを並べるとこのくらい違いがあります……って、あー、……うん。
これレジンじゃなくて粘土で作れば良いんですよね。
そうすれば型1個でガンガン量産できますし、熱で崩れる心配もないですし。
(何でレジンでやったるぜ!って思ってしまったんだろう……???)
まぁ、他にも手直ししたい部分があるのでフレームに関しては引き続き色々試してみる予定です。
そんなわけで今回はサブでやった実験の方が収穫ありな感じです。
まず銀紙効果の比較実験。
銀紙効果
どちらもフレームは白、まん中は緑の同じレジンを使っていますが、左は銀紙を敷いてから緑のレジンを注いでいます。
改めて並べて比較をしてみると、全然違いますね。
ちなみに使ったのはダイソーのホイル折り紙です。
金銀だけでなく、色付きのホイル紙も入っていて、ちょうど淡いグリーンのが入っていたのでそれにしてみました。
色の効果がどれだけあるかは分からないですけど。
もう1個はNRクリアカラーで不透明色を作る実験。
不透明色テスト
まん中の茶色(というかビーフジャーキーっぽい)部分は、NRクリアカラーで作った茶色とピカエースの白を混ぜて色を作っています。
顔料同士なので多分ケンカしないだろうと予想してやってみましたが、この方法はありっぽいです。
混ぜている時も変な感じはなかったですし、硬化もちゃんとしてますし。
一応「NRカラー」という同シリーズの不透明色もあるらしいのですが、使い切る自信がないので、できれば買わずに済ませたい……!
あと本題とは関係ないんですが。
今回からお試し的に画像にマークを入れてみました。
こういうのって面倒くさいし抵抗があったんですが、抑止力としては必要だなー、と実感したもので(-ω-;)
古い画像とスマホもどうにかしないと……。


自作ジェムの複製テスト

続続レジンで大きな宝石の形を作っちゃうぞプロジェクト。

前回牛乳パック型からとった原型をもとに、改めて型をおこして複製してみました。
実験自体は原型が取れた時点でほとんど終わってたんですが、よく考えたらレジン用のちゃんとした型って作ったことがなかったので。
結果はこんな感じです。
複製テスト
ちょいと気泡が多いですがちゃんとできました。
意外だったのは割と適当にやったのに、鏡面仕上げにできたこと。
てっきり曇りガラス調の仕上がりになると思っていたのでかなり嬉しいです。
型取り用に磨いた原型はこんな感じ。
原型調整後
見ての通り原型は鏡面じゃありません。
これで複製が鏡面になるんだから不思議なものです。
磨きの手順は、紙やすりの400番で凸凹をならして、600と800番でスベスベになるまで水研ぎです。
なお、面と面の接する角度が180度に近い所は、角を磨きつぶさないように注意が必要です。
最初のうち加減が分からなくてかなり角を丸くしてしまいました。
なので今回は凸凹をならすのはある程度で止めてあります。
型取り材はおゆまるを使用。
おゆまる型
ここで妙に苦戦しました。
Twitterでつぶやいたのは試作1号の型で、この写真の型になるまでかなりやり直しています。
おかげでおゆまるの特性がよく分かりました。

おゆまるは 空気を入れて こねちゃダメ

今回の教訓はこれに尽きます。
空気を混ぜ込むようにこねると、中で気泡になってしまって、まず抜けません。
そして
おゆまるが柔らかくなる=暖まる=空気(気泡)が膨張
おゆまるが硬くなる=冷える=空気(気泡)が収縮
という非常にタチの悪い連動をします。
具体的には、型どった時の表面に気泡が当たると穴が空いてしまったりします。
気泡が点在する程度ならそれほど問題ないのですが、こねまくって全体に万遍なく空気が入ったような状態のものは型取りに使わない方がいいみたいです。

ま、何はともあれ、これで展開図さえ書ければどうにでもなる、ということが分かったので色々作ってみたいと思います。


宝石の原型を牛乳パックからとる

レジンで大きな宝石の形を作っちゃうぞプロジェクトの続きです。
前回はなぜかペーパークラフトに走るという謎の展開でしたが、決して迷走していたわけではありません。
その証拠に
宝石原型
どやぁ(`・ω・´)
磨いてないのでまだまだ見栄えは悪いですけど、それっぽい形にはなりました。
どうしてペーパークラフトからここに繋がるかというと、(タイトルでほぼネタバレしてますが)型を作るのに牛乳パックを利用したからです。
牛乳パックの防水加工はポリ何とかだと聞いたことがあったので、レジンがくっつかない=型として使えるんじゃないか、と考えてやってみたのですが、なかなかうまくいきました。
宝石原型アップ
宝石型の命ともいえるバキッとした直線がしっかり出てくれますし。
図面と比較
完成予定図と重ねてみても
図面と比較2
割と一致。
手作業なのでもちろん歪みがありますが、少し調整すれば原型として使えるレベルだと思います。
手順はこんな感じでやりました。

1.展開図を書く
単純な形なら手で書いてもいいですが、パソコンにイラストレータ系のソフトが入っている場合は、デジタルでやった方が圧倒的に楽だしキレイです。
私も緑色のエメラルドカットモドキまではアナログで頑張りましたが、縦長12角形はイラストレータで書きました。
最初からデジタルでやれば良かったと思いました……。
ちなみに縦長12角形はこんな感じ。
12角形展開図
角度を合わせるのが面倒だったので、あえて面をバラバラにしてあります。

2.牛乳パックに展開図を貼り付けて切る

3.組み立てる
展開図組み立て
マスキングテープでなるべく隙間ができないようにとめていきます。
これは形が歪まないようにとか隙間からレジンが漏れないようにとかいった理由だけでなく。
牛乳パックの断面はコーティングされていないので、隙間が大きいとその部分からレジンが染み込んではがすのが大変になるためでもあります。

4.UVレジンを注いで固める
レジン注入
隙間をなるべくなくしても、時間が経つとどうしてもレジンが牛乳パックを侵食します。
なので、紫外線を当てればすぐに固まってくれるUVレジンがおススメです。
硬化時間が短いものなら2液性もアリだと思います。
離型剤はなくても外せるのでお好みで。

5.固まったら型から取り出す
この型は使い捨てなので、型を分解しながら外します。
はがれにくい面はカッターの刃をそっと押し込むとペリッとはがれます。
やってみた感としては、ペーパークラフトで型を作る都合上、大きいものを作る方が簡単です。
今回、青紫の一番大きなもので4.5×3.5×0.5cmくらい。
このくらいのサイズになるともう少し複雑なカットでもイケそうな感じです。
(そんな難しい展開図を書けるのかという問題は置いておいて)
次はブリリアントとか星とかハートとかに挑戦してみたいです。
まぁ、リボンの量産と今回の原型から型を起こすのが先ですけど……。


宝石の原型の原型……の原型?

先週から唐突に始まったレジンで大きな宝石の形を作っちゃうぞプロジェクト、何といっても問題は原型です。
これができないことにはどうにもならないんですよね……。
作り方は色々考えられるものの、自分ができる範囲でってことになるとなかなか難儀です。

真っ先に思い付くのは本物の宝石と同じように適当な立体から切り出していく方法ですけど、これは……………うん、自分に全部の面をキッチリ均等に削る器用さがあるとはとても思えないですね!
チャレンジしてみるにしても最後の最後にしたい所。
次に考えたのはDMMなどの3Dプリントサービスを利用すること。
幸いモデリング経験があるので、これは割と現実的な方法なのですが、値段がネック。
作例を見た感じだと、多分5000〜10000円くらいになってしまいそうで。
宝石の形にそこまで出すのはもったいないかなぁと思うのですね。
精密さがいるだけで形としては割と単純な形ですから。
同じお金をかけるなら、もっと薔薇の蔓がグネングネンしてるような複雑な形の時に使った方が幸せになれそう。
ということで、これも一旦保留。
最後に思い付いたのがペーパークラフトの要領で作ること。
3Dプリントのことを考えている最中に思い付いた(ポリゴン系のモデリングって結構ペーパークラフトに似ているのです。)のですけど、もしかして、とりあえず展開図さえ書ければどうにかできるんじゃないかしらん?
ということで試してみたのが今週の本題です。(ここまでが前置き)
で、結論から言うと一応できました。
展開図書いて紙で試作する所までですけど。
あとヘボヘボでこのままじゃとても使えないので、全体的にかなりどうにかしないとですけど。
シザーズカット試作
今回作ってみたのはシザーズカットというのを参考にしたものです。
定番のブリリアントカットはチャレンジするまでもなく検索したら見つかったので置いておいて、他のカットでかつ難易度が低そうなの、というチョイスです。
展開図はこんな感じになりました。
試作展開図
簡単そうなのを選んだ割に十分大変な目に遭いました。
この単純な図に辿りつくまでにかなりの時間と紙と消しゴムが犠牲に……。
そもそも展開図を最後に書いたのが小学生の時だったので、書き方が完全に頭からすっぽ抜けてましたしね。
あと宝石のカットって、側面も立体になっているのが厄介です。
今回書いてみたのと、ブリリアントカットの展開図を見たのとで、大分掴めてはきたのですけど、考えていると「んがー!」ってなります。
ちなみに今回の場合、側面は高さ1mm程度の台形垂になっています。
(台形垂なんて言葉を使ったのは今日が初めてですよ……)
とはいえ何だかんだで今の所一番安上がりで(←ここ重要)かつ現実的な方法っぽいので、この方向でもう少し頑張ろうと思います。


宝石型のレジンをキラキラさせる

唐突にでっかいビジューを作ってみたくなりました。
サイズは直径8cmくらいで、素材はレジンで、型も自作して……、と構想を練っているのですが、問題が一つ。
レジンの場合、宝石の形を作っただけだとビジューと呼べるようなキラキラ感が出ません。
比較するとこういう感じです。
輝き比較1
右下の赤いスクエア型が市販のビジューで他がレジンです。
輝き方が違うのが分かるでしょうか?

なぜここまで違うかというと、ビジューには裏面に金属の膜があるからです。
ラインストーンがキラキラするのも同じ理由です。
これは宝石の模造品を作る技術の一つでフォイルバックというそうです。

そもそも本物の宝石がキラキラするのは、ものすごく簡単に言うと、石の中で光がたくさん反射するからです。
で、その反射をより効率的に起こすために施されるのが宝石のカットです。
対して模造品の素材であるガラスや樹脂(レジンも)は、本物ほど光の反射が起きません。
そこで裏に金属を当てて光の反射を増やしてあげるわけですね。

その効果のほどは鏡の上に置いてみると簡単に確認できます。
輝き比較2
上の写真では輝きがパッとしなかったのレジンパーツも、ここまでになります。
理屈は分かっているので問題はどうやって加工するかです。
手持ちの材料で少し試してみました。
まずメタルシール。
輝き比較3
キラキラ度は上がりますが、ビジューの輝きとは少し違う感じです。
表面がマットな感じなので、光が拡散して優しい感じの輝きになっているようです。
ギラギラさせたい場合には少し物足りないですが、シールなので貼り付けが簡単です。

次にアルミホイル。
アルミホイルはマットな面とテカテカな面とがありますが、今回はテカテカな方を使いました。
輝き比較4
メタルシールよりはギラギラした感じが出ています。
ただし貼りつける時についてしまったシワが色々と残念。
これは折り紙の銀を使う方が仕上がりがキレイかもしれません。
あれもシワになりやすいですが、アルミホイルよりは多分マシでしょう。
今度100均で買ってこようと思いますー。


グミーなレジンでゼリー

買ったばかりの太陽の雫グミータイプでちょっと遊んでみました。
種類としてはUVレジンで、固まるとグミのようなプニプニした仕上がりになるというものです。
メロンゼリー1
とりあえずメロンゼリーを作ってみました。
プニプニしてますが、かなり固めのプニ感です。
ヒートンを挿してもある程度の引っ張りには耐えられそうなくらいにはしっかりしてます。
メロンゼリー2
中には蓄光塗料を混ぜて作った星パーツを封入してみました。
同系色なので分かりづらいですが、暗い所では星がくっきり光ります。
桜ゼリー
それと今回はNRクリアカラーでの着色実験も兼ねていたので、薄い色のも作ってみました。
こちらは桜ゼリーをイメージして花びらパーツを封入しています。


黄変実験ファイナル(多分)


黄変実験のため放置していたレジンですが、ようやく「……黄色…い?(´・ω・`) 」から「黄色い!(`・ω・´) 」と断言できるレベルまで変色したのでご報告します。
では早速。
はい、こんなんなりました。
黄変結果1 黄変結果2
黄変結果3 黄変結果4
左がUVカットニスを塗ったパーツ、右がニス無しノーガードのパーツです。
質感を揃えて色の違いをハッキリさせるために、右パーツにも撮影前にグロスニスを塗っています。
両者を比較すると右パーツが全体的に黄色っぽくなっているのが分かると思います。

ちなみに実験開始の時点でグロスニスを塗っていなかったのは、ニスが黄変する可能性を考えたためです。
着色料の変色という要因が絡んだせいでやり直している実験なので、余計な可能性は潰しておきたかったのです。
そんなわけで素人実験ではありますが、今回こそはレジン自体の黄変と自信を持って言えます。
そしてUVカットニスはレジンの黄変を防ぐ効果アリです!


発泡ウレタン黄変追記


先日ひとまず結果が出た発泡ウレタンの黄変について、半月くらい放置してまた少し変化があったので補足します。
1ヶ月経過時点ではUVカットニスの有無に関わらず、同じくらい黄色っぽくなっていたのですが、
一か月半
現時点(1か月半経過)ではニス無し(右)の方が明らかに変色が進んでいます。
裏返し
裏側は変色が進行していないのでこの変色はまず確実に紫外線の影響と思われます。
結果的にはUVカットニスの効果はアリってことになるわけですが……そもそもニス自体が原因で変色してしまってるんで何かビミョー……(-ω-;)
下地に何か塗って、ウレタンに直接ニスの刺激成分がつかようにしてあげればいいのかもしれませんが、何を塗ればいいんだろ??
水性ホビーカラーの上に塗るなって書いてあるし、相性が悪いものだとベタついたりしそうですよね……。

ちなみに、レジンの変色を早めるために少しUVランプに入れたので、半月で変色したのはその影響があると思います。
普通に直射日光を避けて実験を続けていた場合は、変色の進行はもっとずっと緩やかだったはず。
まぁ何にしてもニス無しはダメゼッタイということが分かったので、右のニス無しパーツはゴミ箱へポイです。
いい加減、見ていて気が滅入るような色合いになってますし……。
交代で水性マットニスを塗ったパーツで耐久実験スタートです(`・ω・´)


黄変テスト途中経過


風邪で力尽きて、久しぶりに更新が空いてしまいました……(-ω-;)
暖かくなったからって調子に乗っちゃダメですね。
皆様もお気を付け下さいm(_ _)m

気を取り直して。
着色なしのレジン・発泡ウレタンの黄変テストの途中経過をご報告します。
黄変実験途中経過
左側がUVカットニスを塗ったもの、右側はノーガードです。
4/28スタートなので、およそ1ヶ月経過してます。
実験方法はいつもと同じで、直射日光は入らないものの、昼間は太陽光で明るい窓辺にひたすら放置です。
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